北部の牧場主、降水量不足で牛の売却へ

 豪州東部では夏の恵みの雨が見られたものの、クイーンズランド(QLD)州西部と北部準州(NT)では水不足のため牛の売却が進んでいる。17日付オーストラリアン紙が伝えた。QLD州沿岸のマッカイは先月、1日でアデレードの年間雨量に相当する625ミリの降水量を記録。だが、同州西部とNTのほぼ全域で雨が降らなかった。同地域の1月の降水量は50〜60ミリに過ぎず、これ以前の降雨は昨年6月の100ミリのみ。わずかな雨量、石油価格の高騰、豪ドル高に苦しむ牧場主は、厳しいシーズンに備えて家畜を数千頭単位で移動あるいは売却しており、先月半ばから既に8万頭が手放されたとの見方もある。頭数を徹底的に削減し、種牛だけを残すまでに至った牧場も多い。こうした牧場では、今季に利益を上げる見込みはない。頭数の減少は将来の肉牛の不足にもつながり、牛肉の価格の上昇が予想されている。QLD州北西部クロンカリー近くのクーララ牧場のサトン氏によると、今年は雨期が来なかったという。同氏は1万3,000頭の肉牛の半分を移動あるいは売却しようとしている。なお、気象省のグラーソン氏は、QLD州西部マウントアイサの先月の降雨量がわずか20ミリだったとコメント。「沿岸地域ではたくさんの雨と南東の風に見舞われているが、われわれの住んでいるところだけがその恩恵に預かっていない」と話している。

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