ロシアの豪産牛肉需要、順調に拡大へ

 直近の統計では減少に転じたものの、豪産牛肉の対ロシア輸出は順調に推移しそうだ。3日付ウイークリー・タイムス紙が伝えた。豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)によると、8月までの1年間にロシアに輸出された豪産牛肉は6万1,405トンで、同月1カ月間だけで7,567トンの輸出量があった。前年同月までの1年間の輸出量は、わずか942トンだった。11月に来豪するロシア食肉協会のユーシン代表によると、豪産牛肉の輸出急増の背景には、ロシアの経済成長による不可分所得の増加がある。同代表は「過去5年間にロシアの平均月間所得は125豪ドルから500豪ドル以上に増加した。これに伴い、食肉需要は大幅に拡大している」と述べた。ロシア経済省の予測によると、平均所得は2020年までに現在の1.9〜2.9倍に伸び、不可分所得も1.8〜2.4倍に増えるという。需要の伸びに対して、ロシア国内の牛肉供給は縮小しており、豪牛肉生産者の商機は拡大している。同代表は、ロシアの肉牛頭数が現在2,100万頭前後で、1990年から3,500万頭減少したと述べた。MLA欧州部長のジョーンズ氏は、ロシアが需要拡大に国内生産が追いつかないため牛肉の純輸入国になったと説明。また、ロシア向け豪産牛肉の主軸は加工用だが、高級チルド牛肉の輸出も1,000トンと過去1年間で倍増、高級ホテルやレストラン向けの高級牛肉市場で存在感を増していると語る。現在、ロシア向け牛肉の最大の輸出国はシェア51%を占めるブラジル。豪州は5番目でシェアは4%にすぎない。しかし、南米産牛肉の価格上昇や欧州連合の供給縮小、ロシアの輸入牛肉需要の拡大などの追い風を受け、豪産牛肉の輸出はさらに拡大する見通しだ。

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