豪産ハラール肉輸出、中東から世界へ

 イスラム法上の食品に関する戒律「ハラール」にのっとった豪州産牛・羊肉ブランドの輸出先が、中東諸国からイスラム教徒の多い国・地域に広がることになった。巨大なイスラム市場に向けて豪産食肉の輸出拡大を狙う。イスラム法の戒律は、食品の加工や調理に一定の基準を定めており、これに準じたものだけがハラールと認められる。食肉も決められた方法で解体され、処理される必要がある。豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)は昨年、ブランド化した豪産ハラール食肉の中東諸国への輸出を開始した。豪検疫検査局(AQIS)が豪政府認定ハラール・プログラム(AGAHP)を実施して、第3者のイスラム機関が監督している。同プログラムの下では、食肉解体を行うのはハラールの認定の食肉処理場に限られ、戒律にのっとって解体・加工作業が行われる。こうして製品化された豪産ハラール食肉は、AGAHP認定のラベルが表示され、中東の各国に輸出されている。今回、豪産ハラール食肉の輸出先を中東から世界各国に広げたことについて、MLA中東部長のロス氏は、「世界人口の28%はイスラム教徒。そのほとんどが居住する重要な市場に対して、最善な形で食肉を供給することは、豪食肉産業にとって不可欠だ」と語り、成長市場への足がかりにしたいとの意向を示した。また、同氏は「ハラール食品のブランドが政府に認可され、海外で認められているのは豪州だけだ」と述べ、プログラムの信頼性を強調した。イスラム諸国に輸出される豪産ハラール肉には、新たに豪政府とイスラム団体の認可ラベルが表示されるという。MLAによると、豪州は現在、牛肉や羊肉、ヤギ肉を40カ国以上のイスラム国に輸出している。中でもインドネシアは豪産牛肉の5番目の輸出先で、ハラール食肉の潜在需要が見込まれる。世界のイスラム教徒の推定人口は20億人で、ハラール食品の市場規模は年間5,700億豪ドル。豪産牛・羊肉のさらなる市場開拓に期待がかかる。

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