家畜価格、供給増と輸出環境悪化で下落
- 2008/10/31
- 畜産
天候要因による供給拡大と軟調な輸出を背景に、牛肉・羊肉価格が20〜24日の週に下落した。24日付ランド紙が豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)の話として伝えた。MLAによると、日照りによる天候条件の悪化により、牛・羊の出荷頭数が増加、供給拡大に伴い価格が低下した。この傾向は、特にビクトリア州とニューサウスウェールズ州南部で顕著だった。また、最近の豪ドル安の進行にもかかわらず、輸出環境の悪化も価格下落に拍車をかけた。海外の買い手は、豪ドル安に振れる前に購入した商品の在庫調整と、契約条件の見直しに力を入れているため、新規購入を控えているという。さらに、世界的な金融危機の影響で、買い手が代金の融資が受けられなくなったり、景気後退による需要縮小への懸念も高まったとしている。ただMLAは、こうしたマイナス要因は数カ月間続くとみられるものの、輸出の売り上げや価格とともに、家畜価格自体も次第に豪ドル安を反映して好転すると予想している。
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