保育業者、ラム肉重視で牧羊資産売却へ
- 2009/6/19
- 畜産
保育業界で名を馳せた経営者であるゴードン氏は保有資産の比重を見直しており、クイーンズランド(QLD)州にある国内最大の牧羊場マウント・マーガレットを売却することを決めた。ラム肉に事業の軸足を移す。16日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが報じた。ゴードン氏は投資会社バイダンド・パストラルを通じ、事業を行っている。2004年に保育ペパーコーン・チャイルドケアを1億2,000万豪ドルでABCラーニングに売却し、売却収入の一部で地方資産を買収。QLD州およびニューサウスウェールズ(NSW)州の保有地を70万ヘクタールまで拡大した。昨年後半には1,000万豪ドルでNSW州の子羊肥育場を購入しており、「羊毛関連資産を減らし、ラム肉の比重を高める」と語った。バイダンド・パストラルは子羊5万頭の飼育許可を取得している。マウント・マーガレットの敷地面積は43万6,100ヘクタール。隣接する借地(16万1,000ヘクタール)とともに市場に出す計画で、推定売却価格は土地だけで1,200万〜1,300万豪ドル。羊6万6,500頭と牛6,000頭の飼育が可能だ。バイダンドは07年以降、商業不動産から地方資産に経営資源をシフトしている。地方資産が先行き有望と見込んでの戦略だ。綿羊飼育は豪州で重要産業の地位を占めてきたが、ウール価格の下落で飼育頭数が減少しており、一方でラム肉用子羊の飼育が増加傾向にある。
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