羊肉価格、供給ひっ迫で高値安定へ

 ラムやマトンなどの羊肉価格が高水準で推移しており、高値は今後も続く見通しだ。世界的な供給量の減少が背景にあるもよう。2日付ランドが報じた。2009年末のラムの価格は1キロ当たり4.45豪ドルに達していた。6月には、同5豪ドルを上回っていた。しかし、マトンの価格上昇はさらに顕著で、昨年12月後半には牛肉価格を上回る同3.2豪ドルの値をつけた。農業金融機関ラボバンクのボス上級アナリストによると、年間を通じた羊肉価格の上昇は、長年にわたる飼育頭数の減少による供給ひっ迫が背景にあるという。豪州では羊毛価格維持計画の撤廃で1990年代初頭に羊の売却が盛んになったことに加えて、近年の干ばつの影響で、飼育頭数が現在の7,160万頭まで減少した。豪州とニュージーランドで世界の羊肉輸出量の90%以上を占めているため、この2カ国における飼育数の減少が貿易全体に与える影響は大きい。1970年代には2,000万頭だった米国での飼育頭数も、昨年初頭には600万頭弱に減少。欧州連合(EU)でも羊肉の生産量は過去10年で約20%落ち込んでいる。世界最大の羊肉生産国である中国では、昨年の生産量は前年比2%の減少で、既に生産と消費の不均衡が発生している。国民1人あたりの羊肉年間消費量は、豪州の13.6キロに対し、米国では0.5キロ。ボス上級アナリストは、米国で羊肉に対する認識が高まれば消費量の増加も可能と期待する。同様に、羊肉やヤギ肉がほかの動物の肉より好まれるインドでも、貿易障壁が撤廃されれば輸出機会の大幅な拡大が見込めるという。

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