豚肉業者の業況改善も、牛肉は苦戦

 出荷価格の低迷と穀物飼料の値上がりに苦しんできた豚肉業界だが、昨年は収益状況が改善した。一方、牛肉は豪ドル高の影響で競争力が弱まっており、少なくとも今年前半は苦戦が予想される。5日付ウイークリー・タイムズが報じた。豚肉協同組合研究センター(ポークCRC)のキャンベル代表によると、国内豚肉価格の上昇と飼料価格の下落が収益につながったという。年間平均価格は1キロ当たり3.81豪ドル近くまで達し、最終価格は同3.64豪ドルだった。同代表は、世界的な金融危機や豚由来の新型インフルエンザ(H1N1型)の発生、豚肉需要の低下による価格の下落が世界的に見られた中で、豪州はこれらの要因による影響をほとんど受けなかったと説明。国内価格の上昇は主に供給ひっ迫によるものだが、「豚肉の潜在的な需要は根強いことが分かった」と今後の先行きに自信を示した。一方、牛肉の昨年末の価格は、日本向け雄牛が前年比22セント減の1キロ当たり1.53豪ドル、米国向け雌牛は同23セント減の同1.08豪ドルだった。東部の国内向け若牛価格も同2.83豪ドルと前年同期を50豪セント下回った。豪州食肉畜産生産者事業団(MLA)のウイークス主任アナリストは、豪ドル高による輸出価格の低下が向こう1年間続く可能性もあると指摘。ただ、韓国では牛肉消費が既に増加傾向にあり、日本や米国の需要も今年下半期には増加すると見込まれているという。

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