家畜の履歴追跡システム、業界の負担に

家畜のトレーサビリティー(生産履歴追跡)の確保を目的とする全国家畜個体識別制度(NLIS)には欠陥があり、生産業者にとって多大なコスト負担になっている――ビクトリア(VIC)州一次産業省の委託で、コンサルタント大手プライスウォーターハウスクーパーズがまとめた報告書で指摘された。24 日付ウィークリー・タイムスが伝えた。同報告書によれば、現在のNLISには約3年前に導入された際と同じ欠陥があり、国のトレーサビリティーの水準を満たしていないという。VIC州家畜市場協会(LSAV)のポロック役員は、ある生産業者が先月、400頭の羊を食肉処理場に送る際、NLISの電子タグをビニール袋に入れて一緒に運んだ事例を紹介。業界がNLISを深刻に考えていない証拠と指摘した。NLIS問題が再び注目を浴びている背景には、欧州連合(EU)の査察団が2週間前から豪州を訪れ、食肉処理場や生産履歴追跡システムを検証していることがある。過去2回のEUの調査では、NLISの欠陥が指摘されている。EUは豪州の羊肉産業にとって大きな輸出先ではないものの、家畜の健康や食品の安全面では世界の指導的立場にあることから、業界は調査結果を見守っている。EUの査察団の報告書は今年後半に発表される予定。

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