豪州鶏卵は高値、消費拡大も供給足らず

豪州では鶏卵消費量が年を追って拡大している一方で、供給が限定されているため需給バランスがひっ迫している。小売価格も高値で推移しており、周辺の主要なアジア諸国と比較しても高水準にある。鶏卵生産者共同組合のオーストラリアン・エッグ・コーポレーション・リミテッド(AECL)によると、豪州人1人当たりの鶏卵消費量は2001 年には年間160個弱だったが、05 年182 個、09 年193 個と8年間で2割強拡大した。需要が高まっているにもかかわらず、「動物保護の規制強化で設備投資コストが上昇したことから、生産者数が減少した」(AECL)ため、供給が不足しているという。豪州では、動物愛護意識の高い消費者が従来のケージ(おり)飼いの鶏卵を嫌い、フリーレンジ(平飼い=放し飼い)を好む傾向が出てきている。需要拡大と供給縮小で在庫余力が低下したため、一般的な1ダースの鶏卵小売価格は09年末時点で4.43豪ドルと01年比で50%近く上昇した。AECLによれば、今年5月時点の小売価格帯は、飼育方法やブランドによって異なるが2.95 〜 5.39 豪ドルになっているという。豪州は農業輸出大国とはいえ、今や国内の農産物の価格水準は決して低くなく、鶏卵も例外ではない。NNAが昨年9月に実施したアジア・オセアニア諸国の主な食品の価格比較(当時のレートによる円換算)によると、平均的な鶏卵10個入りパックの小売価格は、東京が230円だったのに対しシドニーは390円(4.99豪ドル)と、調査対象の12 都市中で最高だった。それでも、AECLは「価格上昇圧力は顕在化しているものの、鶏卵の100 グラム当たり単価は0.75 豪ドルで牛肉の同3.2豪ドルと比較して低く、最も買い求めやすいタンパク源であることに変わりはない」と強調している。

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