NZ羊肉産業に壊滅の危機、戦略策定へ
- 2010/7/30
- 畜産
ニュージーランド(NZ)のラム肉産業が壊滅の危機にある――。事態を重く見た業界団体は、新たな戦略の策定作業を開始した。26 日付NZヘラルド(電子版)が伝えた。ビーフ&ラムNZ(BLNZ)によれば、今年9月までの1年間のラム輸出は前年同期比4.5%減の2,150万頭にとどまる見通し。これは昨年12 月時の予想よりも200 万頭少ない。業界団体フェデレーテッド・ファーマーズ・ミート&ファイバーのウィルス会長によると毎年、数百の牧羊農家が酪農や林業に転業しており、羊の頭数は急速に減少しているという。BLNZは今年2月、2009/10年度の牧羊農家の税引き前利益が平均で3万9,800NZドルと予想。これは前年度の5万8,800 NZドルを大きく下回る。一方で、供給不足を背景にラム肉価格は過去最高水準にある。ウィルス会長は、需要と供給の間に断絶があると指摘。業界には、乳業フォンテラやキウイ輸出業ゼスプリのように明確なイニシアチブが必要だと主張している。BNLZと食肉産業協会(MIA)は、コンサルタント企業デロイトと協力し、ラム肉業界の成長戦略の策定を目指している。
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