EU向け牛肉輸出枠拡大、業者は慎重

豪州産牛肉の欧州連合(EU)向け輸出割当が拡大したことを受け、業者の一部が来年の輸出市場に明るい見通しを示す一方で、多くは慎重な姿勢を見せているようだ。13 日付ウィークリー・タイムズが伝えた。食肉加工大手スイフト・オーストラリアは先ごろ、国内の牛肉生産者に対し、EU向けの供給業者として登録するよう呼び掛けた。食肉加工大手テイズ・ブラザーズ(Teys    Bros)も来年はEUが有望な輸出市場の1つになると主張。だが、ある業者は、EUの輸入規制の厳しさが農家にとって懸念材料になっていると述べている。農林水産省によれば現在、国内2,316の牧場がEU向け牛肉の生産業者として登録しているという。だが、ここ数年の統計については公表しておらず、「過去5年間、登録数は確実に増加している」と述べるにとどまっている。牧草肥育の去勢牛のEU向け販売価格は過去1年間、国内の水準を枝肉体重1キログラム当たり30〜50豪セント上回っている。10 月には1キロ360 豪セントをつけ、ニューサウスウェールズ(NSW)州の価格よりも同45豪セント高値となった。これは1頭当たり60〜135豪ドルの価格差に相当する。NSW州ガネダ(Gunnedah)の牛肉輸出業者デビッドソン・キャメロンは、過去に割高なEU向け牛肉の輸出によって恩恵を受けたが、登録する生産者から適正な価格で調達することが難しいため、うまみは少ないと指摘。EU向け牛肉輸出のシステムが活性化するためには、十分な供給量を確保することが必要だとしている。

関連記事

アーカイブ

ウェルスのトリビア

ソラマメが過去最大の豊作を記録しました。しかし、ここ1カ月の価格は上昇しています。なぜでしょうか ?(答えは記事中に)

ページ上部へ戻る