食肉2社の合併計画、NSW農業連盟が懸念

クイーンズランド(QLD)州に拠点を置く食肉加工大手テイズ(Teys)・ブラザーズが、米農業大手カーギル傘下のカーギル・ビーフ・オーストラリアと合併する計画を進めている。ニューサウスウェールズ(NSW)州農業者連盟(NSWFA)はこれについて、セールヤード(生産者が生体家畜を売却する市場)での競争阻害に懸念が残るとの見方を示している。21日付ランドが報じた。
テイズとカーギルの合併計画については、豪自由競争・消費者委員会(ACCC)が7月に入り、市場競争を大きく阻害する可能性は低いとしてこれを承認。外資審議委員会(FIRB)がさらに承認を決定すれば、ブラジルの食肉加工大手JBSフリボイ子会社のスイフト・オーストラリアに対抗する大規模企業が誕生することになる。
国内企業として業界首位のテイズは、牛肉加工工場4カ所のほか、QLD州南部コンダミン近くに3万頭を収容できるフィードロット(肥育場)、複数の食肉解体施設などを保有。加工頭数は年100万頭に上り、年間売上高は12億豪ドル(約1,023億2,500万円)以上に達している。カーギルもNSW州で食肉解体施設2カ所とフィードロットを運営し、タムワースとワガワガの加工工場から国内外に牛肉を卸している。
両社が合併した場合、加工能力は年間150万頭に達し、スイフトの190万頭に次ぐ見通し。NSWFAの蓄牛委員会のシャーメン会長は、「2社の合併によってQLD州南部や南オーストラリア州の市場にも影響する可能性があり、ほかの州の農業者連盟がACCCに懸念表明を行っていないのは意外」とコメント。ACCCの決定を受け入れると述べた上で、「FIRBにもわれわれの懸念を伝える予定」と話した。

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