OZビーフ輸出、日本の需要低下も韓国に期待

豪ドル高や米国産牛肉との競争激化、インドネシア向け生体牛輸出の禁止、東日本大震災による日本からの需要低下などで厳しい環境を強いられてきた豪州の牛肉業界では、輸出が増加傾向にある韓国や欧州市場に対する期待が高まっているようだ。4日付ランドが伝えた。
日本では1〜5月に、牛肉消費量が4%増の35万2,729トンに拡大した。しかし、豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)のマクラエ主任エコノミストによれば、消費者が震災後に外食を控えていることに加え、高品質の豪産牛肉への需要が落ち込んでいるという。
また、米ドル安を背景に、米国産牛肉との競争も激化している。1〜5月にかけて、日本での米国産牛肉の輸入量は53%増の4万1,842トンに増加し、2003年以来、最大を記録した。これに対し、1〜6月の半年間に牛肉生産量の23%を日本に輸出した豪州では、日本向け輸出量が3%減の16万7,000トンに低下。通年で34万5,000トンにとどまると予測されている。
一方、韓国からは過去半年間に旺盛な需要が見られたもようだ。韓国では口蹄疫問題を背景に豚350万頭、牛15万頭が廃棄され、消費者の間で豪州や米国からの輸入牛肉の安全性に対するイメージが高まったという。豪州から韓国への輸出量は1〜6月に26%増の7万3,000トンに増加し、通年では前年比13%増の14万トンが見込まれている。
ほかにも、来年に予定される欧州市場の穀物肥育牛の輸入割り当てや干ばつ被害による米国内の頭数減少などが、豪州の生産者にとって牛肉の輸出量を増やす機会につながるとの見方が広がっている。

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