カンガルー肉輸出産業の見直し、農業団体が提言
- 2011/8/4
- 畜産
クイーンズランド(QLD)州拠点の農業団体アグフォースはこのほど、カンガルーの頭数増加を受けて、同州政府がカンガルー肉の加工・輸出産業の抜本的な見直しを行うべきだと呼び掛けた。7月28日付ウィークリー・タイムズが伝えた。
同団体の広報担当者のタリー氏は、昨年の多雨で、カンガルーの頭数が急増する可能性があると予想。同氏によれば、QLD州のカンガルーの生息数は2010年の推定1,400万頭から、13年までに2倍に増える見込みという。
一方カンガルー肉市場は、ロシアが2008年8月、細菌汚染などの食品安全上の理由により輸入を禁止して以来、低迷している。QLD州のカンガルー肉加工業者の数は、ロシアの禁輸措置により、10社余りから1社に激減したという。
タリー氏は、QLD州政府のその場しのぎの政策が業界の対応を遅らせていると指摘。これに対して、同州の雇用・経済開発・技術革新省は、政府がロシア市場への輸出再開に向け努力していると説明。同国に対し、カンガルー肉のサプライチェーンの改革案について提案文書を送ったことを明らかにしている。
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