豪州の羽毛業者に影響、鳥インフルによる輸入停止で

メルボルン近郊での低病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)発生により、日本をはじめとする複数の国が家禽類の輸入一時停止を行っていることを受けて、羽毛を扱う豪州企業にまで影響が出始めているもようだ。

輸入の一時停止を行っている国は、日本(豪州全体)と香港(以下、ビクトリア州からのみ)、台湾、ベトナム、シンガポールで、対象は、家禽の肉のみでなく、羽毛やダックダウンなどの副産物にも及んでいる。アヒル肉を扱うラブ・ア・ダックは、年間500万羽のアヒルから取れる羽毛のほとんどを台湾に輸出しているほか、毎週5,000羽をアジア向けに輸出しており、影響が出そうだ。鶏肉は国内や中東向けに販売することができるものの、ダックダウンの在庫が多すぎて、国内販売だけではさばけないという。そのため、羽毛は食品用に加工されたペット用の餌に使われるようだ。

またラブ・ア・ダックから羽毛を購入し、国内で唯一枕などを製造するピュラックス・フェザー・ホールディングスは、現在、台湾と中国に輸出することができないため、羽毛の購入量を縮小しているという。

■餌与えず罰則も

ビクトリア州の家禽加工業者ティップ・トップ・ポウトリーが、70万羽の鶏に餌を供給せず、飢餓状態にしていたことが、同州第一次産業省の立ち入り調査で明らかになった。罰則が科されることが決まれば、最高で14万豪ドル(約1,100万円)の罰金か禁固2年の実刑になる可能性がある。

ティップ・トップと契約していた養鶏生産者は2月第1週、同省に対し、ティップ・トップが穀物と餌の供給が突然できなくなったと警告。同省のブリット・マネジャーは、「2月第1週に監視を続けていたものの、餌が配送される様子もなく、3日に事態が深刻化したため、すべての鶏を差し押さえた」としている。多くの鶏が栄養失調だったほか、若い鶏の一部は飢餓になる瀬戸際の状態だったという。

同マネジャーによると、ティップ・トップが契約していた70万羽を飼育する農場4カ所は現在、同省の管理下にある。その他2カ所も同省による調査が行われているようだ。70万羽の鶏には、1日当たり50トンの餌が必要だという。7日付オーストラリアンが伝えた。

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