豪州でも家畜虐待、シドニーの解体業者が閉鎖

シドニーの食肉解体業者ハークスベリー・バレー・ミート・プロセッサーズがこのほど、家畜を虐待しているところを隠し撮りされ、閉鎖に追い込まれたことが分かった。隠し撮りされた映像は、公共放送ABCの「レイトライン」で9日夜に放映された。現在、ニューサウスウェールズ(NSW)州食品当局などが調査をしている。

王立動物虐待防止協会(RSPCA)のNSW州最高責任者であるコールマン氏は、家族経営のこの解体業者に対する苦情はこれが初めてではないとした上で、ただちに調査が必要なだけの証拠があると指摘。同解体業者が動物虐待防止法に違反しているとなれば、最高11万豪ドル(約920万円)の罰金か禁固2年の実刑となる。

隠し撮りを行った動物愛護団体アニマル・リベレーションのハースト氏は、州政府による監視カメラ設置の義務化が必要と主張している。これについて、NSW州のホジキンソン第一次産業相は、解体所への無作為調査の回数を増やすことを検討するとしたものの、監視カメラの設置義務化では状況の改善にはつながらないとの見方を示している。

また近隣住民は、同解体業者の操業に10年以上前から苦情を言っていたことを明らかにしている。解体時の苦痛なうめき声のほか、血や汚水が近隣の川に流れ込むなどの苦情が当局などに寄せられていたという。一方、同解体業者を定期的に訪問していた農業コンサルタントのチャルク氏は、2000年代前半にラングリーズ一家がオーナーになってから状況は大幅に改善されたと主張している。

隠しカメラは、1月末の6日間にわたり羊と牛、豚、ヤギの解体現場を撮影。昨年インドネシアで生体牛が残酷な扱いで解体されていると報道された後、同解体業者の従業員から「インドネシアと同じような解体が豪州でも行われている」とアニマル・リベレーションに匿名の電話があったという。その後、アニマル・リベレーションはその従業員と共にカメラ2台を設置し、約100回に及ぶ虐待を撮影した。10日付地元各メディアが伝えた。【13日付デイリーNNA豪州&オセアニア版より】

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