豪州産牛肉が汚染源?米国でO157発見
- 2012/5/24
- 畜産
米国でこのほど、牛ひき肉から病原性大腸菌O157:H7が発見された。牛ひき肉に豪州産牛肉も利用されていたため、豪州産が汚染源の可能性もあるようだ。豪州の生産者は、第2位の輸出市場である米国で、豪州産牛肉の安全性に対する評判が落ちることを懸念している。24日付地元各紙が報じた。
豪農林水産省は23日、米当局から南カリフォルニアで見つかったO157に感染した約3トンの牛ひき肉が豪州産である可能性が高いとの通達を受けたことを明らかにした。現在、両国は汚染源の特定を進めている。
O157は、出荷される前に実験室で行われた無作為の安全テストで発見された。市民の間で食中毒が発生したとの報告はない。米当局は市民に対しO157発生を喚起しておらず、南カリフォルニア拠点の食肉加工会社2社が3月2日から5月11日に製造した商品をリコールするのにとどまっている。
豪州にとって米国は年間7億豪ドル(約540億円)の巨大な牛肉輸出市場だ。米国への輸出は全体の17%を占める。そのため、豪州の生産者と輸出業者は、今回のO157発見が輸出に与える影響を懸念している。ただ、米国で販売されている牛ひき肉は、豪州産の冷凍赤身肉と米国産のトリミングされた牛肉を混ぜて製造されており、豪州産が汚染源であるという確証はないとの声もあるようだ。
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