苦境のカンガルー肉業界、新市場を模索

ロシアが2009年に豪州からのカンガルー肉の輸入を禁止して以来、クイーンズランド(QLD)州のカンガルー食肉解体業界は苦境を強いられている。業界は現在、カンガルー肉を使ったソーセージの販売先など、新しい市場開拓を模索している。16日付ウィークリー・タイムズが報じた。

QLD州では、カンガルー肉の細菌汚染を懸念したロシアが豪州からの輸入を停止して以来、多くのカンガルー食肉解体施設が閉鎖に追いやられている。同州の農業団体アグフォースは、カンガルーの害獣化問題や新たな輸出先の開拓などについて、州政府や連邦政府と話し合いを進めている。

カンガルーの食肉解体業者ゲーム・ミート・プロセッシング(GMP)のデバンティアーズ部長は、「業界が苦しんでいる理由は、豪ドル高やカンガルーの捕獲コストの高さのほかに、新たな市場がないことにある」と説明。解体数が減少した結果、カンガルーの生息数が2,000万頭に達していると述べ、牧畜業者にとって大きな打撃となっていると話した。

豪カンガルー産業連盟(AKIA)のケリー代表によれば、豪州はステーキなどの高級部位のカンガルー肉を50カ国以上に輸出しているものの、ソーセージ用のひき肉など、製造用のカンガルー肉の輸出先がない状況という。同代表は、「ロシアが購入していたこれらの肉を販売できる新しい市場が必要だ」と訴えた。

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