豪州の繁殖牛輸出、インドネシアが1万頭拒否

インドネシア向けの生体牛輸出で、同国が今年5月以降に豪州産の繁殖牛1万1,000頭以上を拒否していたことが分かった。豪州が昨年実施した輸出一時停止をきっかけとして、インドネシアは牛肉の完全自給化を理由に豪州産生体牛輸入割当量を削減している。そのような状況下で、インドネシア向けの繁殖牛輸出に期待が高まっていたため、豪畜産輸出業には打撃となっている。20日付オーストラリアンが伝えた。

年間3,500万豪ドル(約29億円)に上る繁殖牛輸出では現在、豪州の輸出業者がインドネシア政府が混乱を収束させるまで輸出を再開しない姿勢を示している。ただ、豪家畜輸出業者委員会(ALEC)のペンフォールド最高責任者は、インドネシアが牛肉の完全自給化を目指す上で豪州産繁殖牛は必要なため、繁殖牛貿易は再開されるとの見方だ。

インドネシア当局は輸入業者に対し、フィードロット容量の10%を繁殖牛生育に充てて国内の牛頭数を増加させ、豪州産の生体牛への依存軽減を急がせている。

また、繁殖牛貿易を巡っては、インドネシア側が血統証明書を要求してきており、豪農林水産省内で混乱が生じているもよう。ラドウィッグ農相は広報官を通じて、血統証明書の発行は政府の役割ではなく、商業的な問題との姿勢を改めて示した。

豪州では、豪州バラモン畜産家協会が牛が肥育牛ではなく繁殖牛であることを証明しており、8月まではインドネシア側もその証明を受け入れていた。

同時に連邦政府は、新たに課せられて5%の輸入税が東南アジア諸国連合(ASEAN)と豪州・ニュージーランドの自由貿易協定(AANZFTA)に違反しているかどうかを調査している。

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