豪中FTA妥結急げ、NZに対抗=羊肉業界

ジョイス農相の中国訪問に伴って同国を訪れたオーストラリアの農業使節団から、中国との自由貿易協定(FTA)妥結を急ぐべきとの声が上がっている。中国とのFTAではニュージーランド(NZ)に先を越されているが、特に羊肉業界からは、NZなどの競合国と張り合える市場競争力を得るため、オーストラリアは豪中FTAを早期妥結する必要があると主張する。20日付オーストラリアンが報じた。

NZは2008年に中国とFTAを締結。これにより、NZ産農産物の大部分に対して、向こう数年間で中国が輸入関税をゼロ付近まで引き下げる見通しだ。

羊肉業界団体シープミート・カウンシルのイアン・マッコール代表は、NZとの競争で不利な状況が続くことを懸念する。現在オーストラリア産羊肉に課される関税は、部位により12〜24%。羊皮も10〜15%となっている。同代表は「NZ産(羊肉)への関税は今後2年間でゼロになる。豪中FTAがまとまらなかった場合、オーストラリア産(羊肉)には引き続き24%の関税がかけられることになる恐れがある」と述べた。

オーストラリアからの中国向け子羊(ラム)肉輸出量は、4年前のわずか6,700トンから今年は4万8,000トンに達する見通し。成羊(マトン)肉の輸出量も、4年前の1万5,700トンから4万トンに増える見込みだ。しかし、中国とのFTAですでに恩恵を受けているNZでは、中国向けの羊肉輸出量はオーストラリアを最大で5万5,400トン上回るとみられている。

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