メタン排出の少ない羊、NZと米国の研究進む

ニュージーランド(NZ)と米国の研究機関による、メタンガスの排出量が少ない羊の開発が進んでいる。最新の発表では、メタンガス排出量の大小に関係するとみられる、胃の中の微生物の違いが特定された。これにより、メタンガスの特徴を把握できるほか、将来的にメタンガス排出の少ない羊を選定するのに役立つ見通しだ。NZヘラルドが報じた。

羊や牛などの反すう動物を発生源とするメタンガスは、地球温暖化の原因として問題になっている。家畜の多いNZのメタンガス排出率は世界で最も高く、世界平均の6倍。そのため、生産能力を維持または改良し、かつメタン排出が少ない羊の開発が求められている。

メタンガスは、羊や牛などの第一胃(餌が最初に入る胃、ルーメン)に存在するメタン細菌から生じる。メタンガスの抑制に向けて、NZ政府研究機関Agリサーチの第一胃微生物学チームと米国エネルギー省の共同ゲノム研究所(JGI)は4年前から共同で研究を開始。メタン排出の少ない羊と多い羊では、第一胃内のメタン細菌の遺伝子に違いがあることが判明した。研究結果は米科学誌「ゲノム・リサーチ」に掲載された。

Agリサーチで研究プログラムを率いるグレーム・アトウッド博士によると、メタン排出の少ない羊と多い羊を比較した場合、メタン細菌が持つ遺伝子の数に大きな違いは見られなかったものの、排出量の多い羊のメタン細菌は、メタンを生成する代謝経路に関する遺伝子発現が大きいことが分かったという。

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