自然素材の子豚の下痢治療薬、製造会社が上場へ

パイナップルを原料とし、抗生物質を含まない子豚向けの下痢治療薬「デタッチ(Detach)」を製造するアナタラ(Anatara)・ライフサイエンシズが、来月21日にオーストラリア証券取引所(ASX)に上場する。世界では、家畜に抗生物質を投与しすぎたことが原因で「スーパーバグ」と呼ばれる抗生物質の効かない菌が増えており、抗生物質を含まない薬剤の使用を支持する動きが強まっている。シドニー・モーニング・ヘラルドが報じた。

デタッチの原料は、特定の種類のパイナップルの茎から採取される、ブロメラインと呼ばれる抽出物。1990年代にはオーストラリアで養豚場向けに販売されていたが、当時デタッチの販売を請け負っていたチバ・ガイギー(Ciba Geigy)がスイスの製薬大手ノバルティスに買収されると、人間用の医薬品に注力するノバルティスの影響で、デタッチの販売が滞った。

このため、デタッチの開発者の一人であるトレイシー・マイノット氏がノバルティスからデタッチの知的所有権を買い戻し、ファーマ・コーポレーションの経営者、メル・ブリッジス氏ともにアナタラを設立。アナタラは2016年までにオーストラリアでデタッチの販売を再開する計画で、その翌年には欧米での販売も視野に入れている。

ブリッジス氏は、欧州では抗生物質を使用していない食肉への需要が高いことに触れ、欧州市場を重要視していることを説明。また、日本では抗生物質が一定基準を超えて残留する外国産食肉の輸入が禁じられていることにも言及し、同様の対応が世界的に広まりつつあると話した。

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