ロシアの食品禁輸、牛肉国際価格には影響なし

ウクライナ危機をきっかけとする西側諸国による対ロシア経済制裁と、その報復措置として8月からロシアが実施している食料品の輸入禁止は、牛肉の国際価格に大きな影響を与えない見通し─。農業金融機関ラボバンクが四半期ごとの報告書で予測している。ニュージーランド(NZ)ヘラルドが伝えた。

ロシアの食料品禁輸措置は乳製品の国際価格に最も大きな打撃を与えたが、牛肉の生産業者は今のところ影響を受けていない。牛肉の供給がひっ迫していることに加え、米国の需要が非常に大きいことから、今年から来年にかけて牛肉価格は高水準を維持し、一部では過去最高を記録する見込みという。

NZ産牛肉の最大市場である米国では、肉牛価格が過去最高の水準を維持しており、消費者需要も底堅い。干ばつを受けて供給が増えているオーストラリア産牛肉との競争が激化する中、NZの牛肉産業は第2四半期から第3四半期にかけ、米国と中国の需要の恩恵を受けた。

NZの牛肉の生産者価格は9月第2週に前年同期比12%高を維持しており、北島の雄牛価格は平均で1キログラム(枝肉重量)当たり4.54NZドル(約380円)となり、一部では同5NZドルをつけた。

NZでは5~7月の処理頭数が計70万頭を超え、前年同期を12%上回った。年内の供給量は季節的要素によって減少する見通しで、生産者価格は維持される見込み。

生産者団体ビーフ&ラムNZ(BLNZ)のジェームズ・パーソンズ会長は、牛肉価格が高水準にあり、NZドルが7月以降で11%下落していることが生産者に追い風になっているとしている。

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