NZ韓国FTAを赤肉業界歓迎、一部落胆も

ニュージーランド(NZ)と韓国の自由貿易協定(FTA)交渉が妥結したことで、NZから韓国への赤肉輸出は大幅に改善する  。生産者団体ビーフ・ラムNZ(B+LNZ)のジェームズ・パーソンズ会長が声明で成長への期待感を示した。ただ、鹿の袋角(ふくろづの、velvet)の一部が関税撤廃の対象外になったことに不満の声も聞かれる。

韓国向けの牛肉輸出額は昨年に約1億1,000万NZドル(約102億円)に達し、輸出量で見た場合、韓国はNZにとって4番目に大きい輸出市場となっている。しかし、韓国とのFTAがすでに発効した米国が韓国向け輸出を増やしていることなどから、NZからの韓国向け牛肉輸出はここ数年間で減少している。

韓国では現在、NZ産牛肉に対して40%の関税を課しているが、15年間かけて関税が段階的に撤廃される見通し。韓国向けの牛肉輸出では関税により1キログラム当たり約1.34NZドルの追加コストが生じているが、FTA発効後の1年間に、追加コストは同約1.25NZドルに低下する見込みだ。

NZ食肉産業協会(MIA)のビル・ファルコナー会長は「米韓FTAや、韓国が最近になってほかの牛肉輸出業者と結んだ取引の影響で、NZの赤肉業界は韓国市場で競争力を失いつつあった。だが、NZが韓国とFTA交渉で妥結したおかげで、ほかの競合にこれ以上遅れを取ることはなくなった」としている。

■冷凍の鹿の袋角は除外

一方、韓国では漢方薬の原料となり人気の高い鹿の袋角については、加工済みと乾燥させたものは15年かけて関税が撤廃されるが、未加工または冷凍の袋角は関税撤廃の対象外となった。韓国はNZ産の鹿の袋角の6割近くを輸入する最大市場。韓国に輸出される鹿の袋角2,000万NZドル相当のうち、75%前後が冷凍されたものだ。

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