豪州産牛肉の越への輸出、TPP発効で加速へ

環太平洋連携協定(TPP)が妥結し発効すれば、オーストラリア産牛肉などの食肉や家畜のベトナムへの輸出がさらに増加する─。ベトナム畜産協会のグエン・ダン・バン会長が、同国ホーチミン市で開かれた会議で明らかにした。オーストラリア産牛肉の輸入は急増しており、ベトナム市場でのシェアは現在の7割から今年は8割に達する見通しだ。オーストラリアンが伝えた。

べトナムでのオーストラリア産牛肉の市場シェアは今後、金額ベースで2億~2億5,000万米ドル(約232億5,000万~290億6,400万円)近くに達するとみられる。ベトナムが輸入するオーストラリア牛の数は昨年約6万7,000頭だったが、今年1~7月は需要拡大を受けて前年同期比90%増の12万頭に上った。通年では13万頭と、生体牛輸入でインドネシアに次ぐ第2の市場となる見通しだ。

オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)は、ベトナムでのオーストラリア産牛肉に対する需要の高まりについて、国産牛の供給体制が不十分であることなどから、今後数年続く見通しだとしている。

■豪中FTAに懸念

オーストラリアと中国が自由貿易協定(FTA)で妥結したことを受け、ベトナムの輸入業者からは、中国向けの生体牛輸出が増えることで、ベトナム向けの供給が減少するとの懸念が浮上している。公共放送ABCによると、北部準州政府のウェストラ・ヴァン・ホルテ第一次産業相は今月ベトナムで同国の生体牛輸入業者と会談したが、業者全員からベトナム向けの供給確保の保証を求める声が上がったという。

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