タンパク質の代替にコオロギ?豪農業の未来

食肉源として昆虫が飼育され、3Dプリンターによる合成食品が登場するなど、農家13万4,000戸を抱えるオーストラリアの農業の未来は、現在とは大きく異なるものになる─。コンサルティング大手KPMGとチャータード・アカウンタンツ・オーストラリアが、調査報告書「食品・農業とわれわれの未来」の中で指摘している。オーストラリアンが報じた。

報告書では、食品の生産と消費で予想される2つのトレンドとして、◆低品質の動物性食品に代わる新たなタンパク質の製造が増え、コオロギなどの昆虫や低品質の粉乳など、コスト面と環境保護の両方で優れたタンパク質の代替品が出現する◆本物の食肉を購入できる富裕層を除き、合成食品や3D食品など、食肉に代わるタンパク質の消費が増え、オーストラリアの肉牛・羊農家の脅威になる─の2つが挙げられた。

コオロギの商業生産では、餌の量と体重の増加比率を示す転換率が牛肉の12倍と高いほか、肉牛の体のうち食肉用として食べられる部分が全体の約半分なのに対し、コオロギは約8割を食用として利用できるという。

報告書はまた、オーストラリアとニュージーランド(NZ)の経済では今後、農業が成長をけん引する中心的な存在になると予測。オーストラリアの農家は将来、トラクターに代わってドローンやiPad(アイパッド)などで農場管理を行うようになるとの見通しを示した。消費者の関心をとらえる要素として、今後は飼育されている家畜そのものよりも、農場で実施される環境保護対策がより影響力を強めるとの見解が示された。

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