牛肉業界の生き残り、消費者を前線に=テイズ

牛肉の購入者はさまざまなニーズを満たす商品を購入したいと考えており、肉牛不足の中で牛肉業界が前進するためには、消費者を「第一線」に置く必要がある─。オーストラリアの食肉加工2位テイズ・オーストラリアのゼネラルマネジャー(GM)のトム・マグワイヤー氏が、キャンベラで1日に行われたオーストラリア農業資源経済・科学局(ABARES)の会合で基調講演を行った。2日付ランドが伝えた。

オーストラリアでは現在肉牛の供給がひっ迫し、牛肉輸出業者の利益に下げ圧力が掛かっている。利益を確保するために、消費者を念頭に置いた価値ベースのマーケティングシステムが注目されている。

マグワイヤー氏は、コモディティサイクルがサプライチェーンで勝者と敗者を生むとした上で、牛肉産業の全ての価値は牛肉を口にする消費者から創出されると主張。テイズが過去4〜5年間、日本と中国に的を絞った成長可能性を語ることをやめ、地域を限定することなく牛肉を購入する顧客についての話し合いを深めてきたと明かした。

同氏はさらに、オーストラリア産牛肉は価格面で国際市場で勝てないとし、消費者に集中し、明確な価格シグナルを送るのが鍵であり、まず手を付けなくてはならないのは現行の等級付けシステムだと述べた。

■生産者も消費者重視

オーストラリア肉牛生産者協議会(CCA)も、先月発表した2020年までの新5カ年戦略で、消費者に視線を向け、農家が生産性を高めることにより、オーストラリア産牛肉の競争力と利益性を高めることを目指す方針を示した。

肉牛の牧畜業は現在、差別化が困難なコモディティの生産者という姿から、消費者と向き合う業界に移行しつつあるとしている。

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