豪産牛肉の対EU輸出量、1〜3月は13%増
- 2016/4/15
- 畜産
オーストラリア産牛肉の欧州連合(EU)向け輸出量が、今年第1四半期(1〜3月)に急増したことが、オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)の発表で分かった。アイルランドの農業ニュースサイト、アグリランドが11日、伝えた。
オーストラリア産牛肉の第1四半期のEU向け輸出は約5,628トンと、前年同期比で13%増加。2015年通年では、EUが輸入した牛肉のうち約10%(約3万1,000トン)がオーストラリア産だった。
輸出量の増加は、オーストラリアの穀物肥育牛肉の需要増が主因。EUの穀物肥育牛肉の輸入量は今年第1四半期に18%増加している。
オーストラリアのEU向け穀物肥育牛肉と牧草肥育牛肉の輸出量は年初来で7,000トン超に上り、すでに今年の輸出枠(クオータ)の約80%に達している。
MLAによれば、3月のオーストラリア産牛肉(子牛肉含む)の輸出量は約9万7,000トンに上り、第1四半期の輸出量は約25万トン。同四半期の輸出量のうち、穀物肥育牛肉が前年同期比で3%増加した。
第1四半期には、EUのほか、アジア向けの輸出も急増。穀物肥育牛肉の韓国向け輸出は63%増の1万3,188トンと過去最高となった。中国向けの穀物肥育牛肉の輸出も70%増の5,145トンに急増したが、牛肉全体の輸出量は14年の水準を11%下回っている。
■日本向けは減少
日本向けの第1四半期の穀物肥育牛肉の輸出は18%減の2万9,208トンに落ち込んだ。しかしMLAによれば、数字は過去5年間の平均を大きく下回っているわけではなく、日本は引き続きオーストラリアの穀物肥育牛肉輸出全体の47%を占めているという。
第1四半期のオーストラリア産牛肉の日本向け輸出は全体で5万3,447トンと、前年同期から21%減少。その一方、子羊(ラム)肉の日本向け輸出は2,561トンと、同11%増加した。
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