4月の豪牛肉輸出量24%減、記録的低水準

4月のオーストラリアの牛肉輸出量が前年同月比24%減の8万6,527トンだったことが、オーストラリア食肉家畜生産者事業団(MLA)の5日の発表で分かった。これは2013年4月以降では各年の1月を除き、月間で最も低い水準という。東部州の肉牛の処理頭数が少ないことが主な理由だ。

4月の最大輸出先は日本で、輸出量は前年同月比4%減の2万5,568トン。米国産のショートプレート肉の日本向け輸出が伸びたことが、日本市場における価格とオーストラリア産牛肉の需要に影響を与えた。

米国向け輸出は39%減の2万3,413トン。ほぼ全ての部門で減少し、特に加工用牛肉の輸出が大きく落ち込んだ。冷蔵の牧草肥育牛肉の輸出は32%減少した。

韓国向け輸出は6%増の1万4,397トンで、主要市場としては唯一、増加を記録。特にチャック・アイ・ロール(肩ロース)肉とシルバーサイド、アウトサイドの輸出増がけん引した。

中国向け輸出は44%減の7,604トン。大半の部門で減少したが、加工用牛肉は過去最大の伸び率となった。

中東向け輸出も46%減の2,740トンと大きく落ち込んだ。特に競合するブラジル産牛肉との激しい価格競争で、サウジアラビア向けの輸出が減少したことが響いた。

このほか、インドネシア向けが15%減の2,583トン、台湾向けが2%増の2,363トン、フィリピン向けが5%減の2,321トン、カナダ向けが58%減の1,604トンだった。

■新年度の日本、MLAが市場リポート

また、日本が4月から新年度を迎え、MLAは4日発表のリポートで、日本市場における牛肉輸出の重要な3項目、市場アクセス、消費者心理、日本産和牛の輸出を分析した。

市場アクセスでは、環太平洋連携協定(TPP)の国会承認を待つ間、日豪経済連携協定(EPA)のさらなる活用を呼び掛けた。日本での年度では昨年度、緊急輸入制限(セーフガード)は発動していない。

消費者心理では、今後消費者の節約志向が強まり、米国産豚肉やブラジル産鶏肉などより安価な食肉への需要が強まると予想。その一方、ステーキ用牛肉などの販売が伸びるなど、「小さなぜいたく」を求める傾向も強まっているとした。日本産和牛の輸出も、量はまだ少ないものの、特に中国など新興国向け輸出が伸び続けているという。

この著者の最新の記事

関連記事

アーカイブ

ウェルスのトリビア

小売り大手ウールワースが、ある事業の分離・上場を計画しています。それは何の事業でしょうか ?(答えは記事中に)

ページ上部へ戻る