第7回 「2時間待ち」の最新人気カフェは1920年代風?

現代のシドニーにいることを忘れそうな、1920 年代風で落ち着いたムードの店内

シドニー近郊アレクサンドリアの人気カフェ「The Grounds of Alexandria(ザ・グラウンズ・オブ・アレクサンドリア)」。この姉妹店となる「The Grounds of the City(ザ・グラウンズ・オブ・ザ・シティー)」が6月1日、紀伊国屋書店やMUJIが入っているシティー中心部の複合商業ビル・ギャラリーズのグラウンドフロア(地上1階)にオープンしました。

開店当初から、入店まで1時間待ちは当たり前で、週末は1時間半~2時間待ち。1日平均750~800人が訪れるという人気のカフェです。店舗のコンセプトや詳細について、ザ・グラウンズ・グループの内装を手掛け、ヘッドスタイリスト/クリエイティブデベロッパーを約5年間担当しているテリー・ムーサ氏に伺いました。

■異空間で本格コーヒー

ザ・グラウンズ・オブ・ザ・シティーの特徴は、外観はもちろん店内や食器、ウエーターの制服にいたるまで、コーヒーハウスという文化が始まった1920年代当時のイメージにこだわって時代を忠実に再現していること。店内に一歩入ればその時代の雰囲気の中で食事やコーヒーを堪能できる、というスタイルを構築したそうです。

コーヒーをいれるシーンも見られるカウンター席。スイーツはイチゴのタルトなど各種そろう

食器類はニューヨークなどで仕入れ、グラスは日本製、店内にディスプレーされているお皿はフランスやイギリスなどから集めたアンティーク。インテリアに溶け込むコーヒーグラインダーやコーヒー豆を保存している瓶などは、ムーサ氏が2~3年かけてフランスなどヨーロッパの工場から探し出したアンティークで、壁の色や木目の雰囲気などもその時代に合わせて仕上げたとのこと。

店内にはコーヒー・ソムリエのいる「ザ・バリスタ・バー」が設けられ、本格コーヒーをたしなむことができるのはもちろん、オリジナルローストのコーヒーも頂けます。紅茶や自家製のケーキなどはカートで運ばれ、好きなものをオーダーできるシステム。待ち時間には靴磨きサービスもあります。

ザ・グラウンズ・オブ・ザ・シティーは、今まで体験したことがない異空間を味わえる特別なカフェと言えるでしょう。年末または来年にはシドニーのノースエリアにも出店を考えているそうです。

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