第1回 都市住民のガーデニング

オーストラリアで農業というと、広大な土地、太陽、一面の小麦畑、羊や牛の放牧などを連想する人が多いのではないだろうか。オーストラリアは世界でも数少ない食料生産余剰分を輸出できる国であり、農業というのは国民のごく身近な存在といってもいいだろう。休日、街のマーケットに足を運んで、色とりどりの野菜や果物を目の前に、ワクワクするのもオーストラリアならではの醍醐味である。

農業大国であるオーストラリアで、都市に住む人々はどう農業を捉えているのか。自給率が100%を超えている中、自ら食料を作ることに興味はあるのだろうか。そういった疑問が、私がオーストラリアの農業に興味を持ったきっかけだ。 食料は豊富にあるのだから、お金を出せば買えるじゃない、というのが一般論かもしれない。でも実際には、オーストラリアでは自ら汗を流して野菜や穀物を作っている人は多い。

移民の多いオーストラリアには、自国の慣習を持って移り住む人が多くいる。特に地中海沿岸から移り住んだ人は、庭先に果物の木を植えるのが習慣だそうだ。現在では、難の人々も、庭先や「コミュニティーガーデン」という市民農園で、自分の家族分の食料を作っている。社会的弱者と呼ばれるような人々も、コミュニティーガーデンを通して、地域との交流が可能となっている。もちろん、多くのオーストラリア人も庭先やコミュニティーガーデンを利用して、趣味でガーデニングを行っている。

今回から農業に関するコラムを書かせていただくとのことで、とても嬉しく思っている。自分たちのすぐ身近にある農業について、みなさんに少しでも興味を持っていただければ幸いだ。次回はもう少し詳しく、オーストラリアの都市住民とガーデニングについてお伝えできればと考えている。お楽しみに。

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