第19回 オーガニック食品の価格

 

豪州のスーパーで買い物をするとき、パッケージに「オーガニック」認証マークを見かけることが多くなった。読者の皆さんはオーガニック食品をほかの商品に比べてどれくらい多く払っても買いたいと思っているだろうか。

ここに面白い研究があるので紹介したい。豪州の消費者(221人)を対象に、オーガニックなどを表現した「ラベルの文言」ごとに、プレミアム価格の許容度を調査したものだ。原産国は豪州産と中国産。その結果は以下の通りだった。

◆「Organic」:豪州産7.9%、中国産6.4%
◆「Certified Organic」:同16.5%、同11.6%
◆「Natural」:同2.6%、同1.7%
◆「Eco」:同2.8%、同2.9%

文言によって、支払いたいと思うプレミアム価格に大差があることが分かる。一番プレミアムが高かったのは「Certified Organic+Natural」で、豪州産が21.1%、中国産が14.6%だった。同じオーガニック食品でも、原産国によってプレミアム価格が違うのも興味深い。

少し前のデータになるが、豪州の農林水産省(DAFF)のオーガニック産業リポート2004によると、全国平均で「スパゲティ」は287%高、「硬質チーズ」は178%高、「オリーブ油(エクストラ・バージン)」は158%高のプレミアム価格でそれぞれ販売されているようだ。

また州別では、ニューサウスウェールズ州が他州に比べてプレミアムが少なかった。野菜と果実ではクイーンズランド(QLD)州と西オーストラリア州、南オーストラリア州で、肉類はビクトリア州、乳製品はタスマニア州とQLD州でそれぞれ高い傾向にある。

あるスーパーの代表によると、一般の消費者はプレミアム価格が15%を超えるとオーガニック食品を購入しなくなるという。現在、スーパーでプライベートブランドの安い食品が台頭している中、高価格なオーガニック食品が今後、豪州の消費者にどう受け止められるのか注目していきたい。

関連記事

アーカイブ

ウェルスのトリビア

豪中間の貿易摩擦で多大な影響を受けているワイン業界ですが、減少した中国向けの穴を埋める形で急増したワイン輸出先があります。さてどこの国でしょうか?(答えは記事中に)

ページ上部へ戻る