第238品 ファーマーズ・ユニオンの「アイスコーヒー」

レトロなパッケージデザインがおしゃれ

オーストラリア人は、とにかく母国を誇りに思っている方が多いですが、その中でも南オーストラリア(SA)州のアデレード出身者は、地元への誇りがとても高いように思えます。そして地元を愛しているがゆえ、地元発祥の商品などは進んで購入する傾向があります。今回紹介するファーマーズ・ユニオンのアイスコーヒーも、アデレード発祥で全国的に広まった商品の一つです。

ファーマーズ・ユニオンはもともと、1888年にSA州の小さな町で農家らによって設立された組合でした。その後1895年に本部がアデレードに移転し、組合に所属している農家らの商品を販売するお店をアデレード港に開店しました。

今ではアデレードだけでなく、オーストラリア全土で販売されているアイスコーヒーは1977年に販売開始。現在は、キリンホールディングス傘下の飲料大手ライオンがファーマーズ・ユニオンのブランド名を残したまま、製造しています。

味の方ですが、日本のコーヒー牛乳よりは甘いように感じます。ですがしっかりコーヒーの風味も残っており、日本で飲んでいたコーヒー牛乳が恋しくなった際には打ってつけです。ちなみにこのアイスコーヒー、アデレードではあの世界的に有名なコカ・コーラよりも売れているのだとか。値段は600ミリリットルの紙パックで2.40豪ドル(1豪ドル=約65円)でした。(瀬戸内)

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