第12品 ジートッシュ・サルサパリラ

今回紹介するジートッシュ・ブラザーズ(Zietsch Brothers)ブランドの「サルサパリラ」は、シドニーの普通のスーパーマーケットやグローサリー店ではなかなかお目にかかれない、知る人ぞ知る飲料です。

オーストラリア製の飲料ですが、入手するにはアジア系の雑貨店を訪ねましょう。なぜなら、サルサパリラは、台湾人が好む飲料「黒松沙士(ヘイソンサース)」と同じ味で、どちらかといえばアジア人の好み(しこう)にあった商品だからです。

製造元のジートッシュ・ブラザーズは、ニューサウスウェールズ(NSW)州グラフトンを拠点とする、創業112年の企業です。ドイツ系移民のジートッシュ一族が、グラフトンでホテルを経営する中で、独自の飲料製造に関心を持ったことが始まりです。国内では歴史の長い企業だけに、創業当時のボトルは、マニアの間では比較的高値で取引されています。ジートッシュはその後、国内で同じく歴史のあるNSW州の飲料製造企サクスビーの傘下に入っています。

ジートッシュの中核商品のサルサパリラのフレーバーは、一言で言うと湿布のような(?)味に似ています。抵抗を持つ人も多いかもしれませんが、筆者は、アジア系の類似飲料より甘さを抑えた、独特の風味にはまっています。価格は約2豪ドル(1豪ドル=約88円、価格は調査時点)です。

 

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