第14品 カーマンズ・ミューズリー

昨今あらゆる分野でリアリティTV番組が人気を呼んでいますが、今回ご紹介するカーマンズ社の創業者、キャロライン・クレスウェル氏も食品番組で一般参加者のメンター役を務めています。

カーマンズ社は当時学生だったクレスウェル氏が1982年に、閉業目前だったアルバイト先のビジネスを1,000豪ドルで買い取ったのが始まりです。近所のカフェに手作りのミューズリーを卸すビジネスは20年後の今、大手スーパーでも取り扱われる企業に成長しただけでなく、32カ国に輸出しています。

「情熱を込めて作った自然食」をモットーに、カーマンズの材料には遺伝子組み換え食品や保存用の硫黄を含んだドライフルーツは使用されていません。ミューズリーを中心に、ナッツ・バーやオーツなど朝食とスナック向け商品から幅を広げすぎることなく、オーストラリアで近年高まる健康志向が追い風にもなったのでしょう。

筆者のお気に入りはごくシンプルな「オリジナル・フルーツフリー・ミューズリー」で、500g入りで約5ドル(1豪ドル=約87円、価格は調査時点)です。甘みが抑えめで、ローストされた香味があり、ナッツやタネ類も入っているので、単にヨーグルトをのせて食べるだけで腹持ちも良いです。季節に合わせた果物を加えたり、カップケーキのトッピングにしたり楽しみ方もいろいろです。(百花)

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