第103品 「クーン(Coon)のスライス・チェダーチーズ」

オーストラリア産原料を96%以上使っている

今回ご紹介するのは、オーストラリアの国民的チーズブランド「クーン(Coon)」のスライス・チェダーチーズです。
商品ラベルには、クーンがオーストラリアのナショナル水泳チームのスポンサーでもあることをPRしており、オージーの愛国感情を刺激しています。
このクーン・ブランドは、日本のキリン子会社傘下でオーストラリア醸造・乳製品大手のライオンが事業を保有していましたが、ビクトリア州の老舗乳業ワーナンブール・チーズ&バター(WCB)に最近売却しています。
実はそのWCBも、カナダ乳業最大手サプートの子会社になっており、オーストラリアの老舗乳製品市場は他国籍の資本が入っていることが分かります。
さて、このスライス・チェダーチーズ(12枚入り)ですが、小売価格は5.0豪ドル(1豪ドル=約86円)と手ごろですが、酸味があり、チェダー独特の濃厚な味はそのままです。伝統的な製法で作っているとうたっているほか、オーストラリア産原料を96%以上使っているとして、オーストラリア産であることを示すグリーンのカンガルーマークも付いています。
プロセスチーズのスライスが主流である日本市場ではまだ見慣れないかもしれませんが、今後日本人のチーズの舌が肥えるにつれて、徐々に増えていきそうな商品かもしれません。(西嵐)

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