第165品 ハンクスフードのマーマレード

ビンの中身は琥珀色のマーマレード

オーストラリアの食文化はまだまだ大味な味付けのものが多く、甘すぎるデザートやケーキに辟易することも少なくありません。そんな中、甘さ控え目で、原材料の風味を堪能できる一品を紹介したいと思います。

今回ご紹介するマーマレードを製造しているハンクス・フードは1993年にシドニーで創業。昔ながらの方法で、増粘安定剤、ビダミンC、ペクチン、保存料、着色料などを一切使用せず、時間をかけて果物と砂糖だけでジャムを製造することにこだわっています。

今回は創業者のハンク氏が最初に作ったというマーマレードを試食。瓶を開けると、ほどよく煮詰められた感じの深みのあるオレンジ色のマーマレードが姿を現します。味の方は、甘さは控え目で、しっかりとオレンジの味がします。個人的にはもう少しほのかな苦みがあった方が好みですが、オーストラリア産のジャムの中ではピカイチと言えるでしょう。

ほかにはアプリコット、ラズベリー、イチゴ、イチジクとシナモン、イチジクとしょうが、洋なしとバニラなどの各種ジャムのほか、チャツネなども売り出しています。価格は9.95ドル(1豪ドル=約80円、価格は調査当時)とジャムにしては値が張りますが、贈り物には最適な一品です。(一波)

公式SNSをフォロー