第182品 エンマリンズのメルティングモーメンツ

口溶けの良さが自慢です

今回紹介するのは、南オーストラリア(SA)州アデレードヒルズで1996年に創業した、食品加工会社エンマリンズ・カントリー・キッチンの食品です。同社の創業者であるハーウッド夫妻は常々、家庭で作られるようなスタイルのお菓子について、市場に参入する余地が十分にあると考えていたそうです。まず試みたのは、ナッツ入りのローフケーキで、相当数を地元のマーケットで販売すると1日で売り切れてしまったそうです。これに気をよくした2人はその後、数年間をかけて現在につながる商品開発を続けました。事業が好調だったことから生産能力の拡大を目指して、アデレードの東方に位置する地方都市で、ヘリテージ指定を受けている倉庫を工場に改装して事業を続けています。

現在、国内1,500カ所で同社製品を購入することが可能で、商品もローフケーキのほか、スライスケーキやチョコレートなどを製造・販売しています。このうち、「メルティングモーメンツ」ブランドのビスケットは、チョコレート味やコーンフレーク味など9種類あります。今回選んだ7.5豪ドル(1豪ドル=約79円)「メルティングモーメンツ」は、その名の通り確かに口溶けがよくなっています。ただ味の方は、普通のバニラ味といえばそれまでで、もう少し工夫が欲しいかなと思います。(頼徳)

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