介護食のバラエティー

オーストラリアは日本に比べて、高齢者介護向けの食事のバラエティーが少ないように思われる。例えば日本なら鶏を調理してから、バラバラにした流動食を作ったりといろいろと工夫している。一方、こちらではそこまで手を加えているように思えない。

恐らく、需要がないことが原因なのかもしれない。日本では口から食べられなくなった高齢者に対し、胃ろうで食事を提供する。ただ、胃ろうに踏み切れば、仕組み上、患者が話せなくなってしまうことを意味する。高齢者介護を経験している筆者も、これで悩んだことがあった。しかし、オーストラリアでは口から食べることができなくなれば、よほどのことがなければ胃ろうに踏み切ってまで延命を図ることがないようだ。

胃ろうではないが、ちゃんとした食事を取ることができなくなった高齢者に、そこまで手の込んだ食事を準備することもないということかもしれない。需要がないことをつきつめて言えば、死生観の違いまで行き着きそうだ。(欣達)

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