料理用バター?

豪州やニュージーランド産のバターは、塩入りや無塩バター、オーガニック、発酵バターなどもあり、さすが酪農大国で品質がいいと感じる。以前は日本へのお土産で、オーガニックバターをよく買っていったものだ。
数年前も、故郷の同窓会で、豪州産バターを全員に配った。だが最近、気づいたことがある。全員が非常に喜んでくれるのだが、皆が皆、料理に使った感想を言ってくるのだ。こちらは「オーガニックバターなのだから料理に混ぜてしまうのはもったいないな」と思ってしまうが、あげた相手にそれを言うのはおせっかいで気が引けていた。
最近気づいたこと、というのは実は、日本人は「パンに塗るバターはプラスチックケースに入っているもの」という先入観があるのでは、ということだ。豪州産は高級品でも、ブロックのまま銀紙に包まれている。彼らはそれを、料理用バターだと思ったに違いない。
次からは「これは高級バターで…」といちいち説明するか。いや、それもおせっかいか。(西嵐)

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