古代ローマの味は?
古代ローマ人と日本人の温泉好きを取り上げて人気の出たマンガ『テルマエ・ロマエ』がある。その中に、魚を塩漬けして発酵させて作る調味料「ガルム」が出てくる。魚しょうと呼ばれるもので、秋田の「しょっつる」やタイの「ナンプラー」などと同じく、独特のにおいと風味が有名だ。
イタリア人の移民が多いオーストラリアでなら、ひょっとしたら手に入るかもしれないと調べてみたところ、とある食材チェーン店がオリジナルのガルムを再現して販売しているという。シドニーならサリーヒルズに店舗があるというので早速買いに行き、入手してきた。
ラベルを見ると、カタクチイワシを使ったガルムで「うまみ」をパスタ料理などに加えられるとある。期待しながら早速封を開けたものの、拍子抜けするほど、それほど臭くはない。味は悪くないが、どうもオージー向けに風味が抑えられているようだ。古代ローマをオーストラリアで味わうことはやはり難しいのかもしれない。(欣達)
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