福島県の農家

今週の本誌でも取り上げているが、福島県のNPO団体が豪州で稲作を試みている。今回、収穫に到ったのは喜ばしい限りだ。

だが、日本での彼らの事情はまだ厳しいようだ。福島県産のコメが市場で敬遠されることが背景にある。日本政府は汚染された土地で生産された農産物をわざわざ買い取り、焼却するのだという。農家にとって、丹精こめて作った農産物が焼却される、その心境はいかばかりか。

福島県で想像を絶する津波の被害に遭って農地を失った農家が、徒手空拳ではるばる南半球にやってきてコメ作りにこだわっている。ここはひとつ、彼らが豪州で生産したコメを量的制限なく非課税で日本国内に入れる特別な仕組みはできないものか。被災地農家の支援が必要な時に、ミニマムアクセスや関税など、規定にこだわっている場合ではないと思うのだが。(西嵐)

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