フリーレンジ
この鶏肉はどのような環境で育ったのか。そんなことは日本ではあまり考えなかったが、豪州では食肉の生育環境を明確に表示している。また、パッケージも差別化し、フリーレンジ(放し飼い)やオーガニックの食肉はきれいに包装してある。
先日、シドニー近郊の町ゴスフォードでフリーレンジ(放し飼い)の鶏の生産者と話す機会があり、幸運にも実際の農場を見学させてもらえた。放し飼いの鶏だが、当日は暑すぎたのか涼しい鶏舎に避難していた。鶏舎は常に温度管理されており、鶏にとって快適な環境になっている。鶏舎内が高温になりすぎると、鶏はすぐに全滅してしまうそうだ。
「フリーレンジの生産者は恵まれている」とオーナー女性が言っていた。出荷の価格も良好で、鶏舎の衛生管理もしやすいのだそう。確かに、鶏舎の中にもかかわらず悪臭が気にならなかった。家畜の快適さは管理者のそれと共通しているようだ。(妙子)
投稿者プロフィール
最新の投稿
- アグリ&フードTECH最前線2021年9月24日番外編 インドネシア、アグリテック急成長続く 農家の生産から資金調達支援まで、タニハブCEOに聞く
- 企画・特集2016年6月3日マカダミアナッツ考
- 企画・特集2016年6月3日第42品 ザ・ジュース・ラボのライブワイヤ
- 林業2016年6月3日ベトナム向けカンボジア産木材輸出、2年で8倍に