塩の交換

サラリー(給与)の語源は、古代ローマの兵士が給与としてもらった「塩(サラリウム)」とされる。当時は塩が貴重だったからだ。塩の貴重性は地域を超え、パプアニューギニア(PNG)でも見られる。

PNGではタロイモなどの根菜類が主食だが、それでは塩分が不足する。一部沿岸部では今も海水を調理に使うように、塩分の補給は比較的容易だが、やや内陸の住民は、沿岸の住民とタロイモと海水を交換していた。

問題は海からかなり離れた内陸の住民だ。だがバルヤ族は、イネ科のある植物を燃やせば塩が取れることを知っていて、塩の棒を作っていた。塩の棒は自家消費だけでなく、塩を必要とする部族との交易で使われ、豚、犬、樹皮、ナイフなどと交換されたという。

ただし、この塩は体に悪いとされるカリウム塩だったので、過剰な摂取は危険だった。時代は流れ、バルヤ族の人々も今は貨幣でナトリウム塩を求めるようになったが、それはそれで良かったのかもしれない。(頼徳)
 

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