客の購買心理

安売りで知られる豪州の日用品チェーンで、男性用ボディシャンプーを買った。ここなら最も安いという安心感があったからだ。だが後日、自宅近くのスーパーで、同じ商品が1豪ドル(約88円)も安く売られているのに気が付いた。
別の日には、あるスーパーで山盛りで売られているリンゴが、地上階のフロアでは1キロ当たり5.98豪ドルなのに、地下では4.98豪ドルだった。これも1豪ドルも違うので驚いた。
両ケースは全く異なるが、客の購買心理を巧みに突いた戦略が背後に隠れていそうだ。例えば前者では「安売りで知られる店は、全ての商品が必然的に安いに違いない」という心理。また後者では「レジの前で山盛りになっていればやや高くても買いたくなる」という心理だ。
日本のように微々たる値段の違いではなく1豪ドルも違うのなら、こちらもこれから心理戦に参加する必要がありそうだ。(西嵐)

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