たこ焼き焼けた?

地元でスプリングフェスティバルが開かれたので、ふらふらと出掛けてみた。この手のお祭りは、ちょっとした娯楽用の乗り物と食べ物の屋台が出て、中高生などがダンスを披露するのが定番。どこに行っても代わり映えしないが、考えてみれば日本の縁日も同じようなものだ。

春の日差しの中、重いまぶたを開かせてくれたのは、たこ焼きの屋台だ。数人の若者が威勢よく働いている。当然のように列に並んだ。日本人と英語で注文のやり取りするのもこそばゆい。

大きな期待を込めてたこ焼きを口に入れた。外側はカリッと焼けて、中はトロトロ。口の中がやけどしそうな熱さだ。ちょっとトロトロ具合が過剰な気がしたが、あまりにも久しぶりにたこ焼きを食べたので、自分の感覚に確信が持てない。見ると、傍らのオージーが不思議そうな顔をしている。多分、生焼けだと思ったのではないか。レクチャーする自信も資格もないので、静かにその場を立ち去った。(短吉)

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