おやつ代カットの意味
オーストラリアの企業に勤める知人から聞いた話だが、その会社では以前、おやつが会社の経費から出ていたらしい。ところがある日、会社が食べたい人だけで負担するようにと言い出したという。その知人は特に会社が支給するおやつが好きではなかったから、その話には参加せず、有志だけがそれに従いおやつやコーヒーをお金を出し合って負担していた。
おやつの件を忘れていたある日、会社の業績が厳しいため社員に協力を求めるとのメールが突然、社員全員に一斉メールで回ってきたらしい。その後、人員整理が必要とのメールが送られ、しばらくしてその会社は実際に相当数の社員を解雇したらしい。
後でその知人が別の人から聞いたところでは、業績が厳しい会社は、まずは社員へのおかしの提供などを社員負担に切り替えるなど、遠回しに業績の悪さを意識させる手を使うそうだ。なるほど、たかがおやつとはいえ、いろいろな意味が込められているようだ。(頼徳)
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