酒店事情の違い
カナダのトロントに住んだことがあるが、酒の販売をめぐるシドニーとの違いに驚いている。まず、店の数が全然違う。シドニー中心街では、各ブロックごとに1カ所という感じで販売店が多い。日本のコンビニには劣るが、店も夜遅くまで開いており、自宅パーティーの最中に「ちょっとそこまで」と買い出しに行ける。
しかし、トロントのあるオンタリオ州では、酒類の販売は州政府が認めた特定店のみで許可されており、店舗数も少なく週末は夕方には閉まってしまう。土曜の夜に冷蔵庫を開け、ビールがないことに気づいても後の祭りだ。
酒好きには住みにくいように思えるが、「公社」であるトロントの酒類販売店は、移民社会で中立さを保とうとしているのか、非常にバランスよく国内と海外のブランドをとりそろえており、シドニーではなかなか飲めない欧州や南米ワインを楽しんだものだ。シドニーでも最近は海外ブランドが増えたが、ワインなどは9割が国産だろう。どれもおいしいので不満はないのだが。(葉羽)
投稿者プロフィール
最新の投稿
- アグリ&フードTECH最前線2021年9月24日番外編 インドネシア、アグリテック急成長続く 農家の生産から資金調達支援まで、タニハブCEOに聞く
- 企画・特集2016年6月3日マカダミアナッツ考
- 企画・特集2016年6月3日第42品 ザ・ジュース・ラボのライブワイヤ
- 林業2016年6月3日ベトナム向けカンボジア産木材輸出、2年で8倍に