甘いの?辛いの?

日本通でないオージーと日本食を食べに出掛けると、「この料理は甘い(sweet)の?甘くない(savory)の?」と聞かれる。彼らに言わせると甘さはデザートに求めるものであって、前菜やメーンでは食べたくないそうだ。そして、甘くないデザートというのも苦手だ。

日本ではその境界線があいまいで、料理に甘さを出すことも多いし、逆にデザートに塩味を加えたりもする。白か黒かではなく、複数の味を調和させるところに日本の料理の魅力があるように思える。

しかし、甘いと思って食べたら塩辛かった、などという経験は日本食嫌いにつながりかねない。オージーにもなじみのある餅、お好み焼き、茶碗蒸しはそれぞれ「rice cake」、「Japanese pancake」、「Japanese egg custard」と訳されていたが、彼らは「デザートだと思った」とか。別の訳語がないものか、ない知恵を絞っている。(葉羽)

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