妊娠糖尿病

シドニーのロイヤル・ノースショア病院で、妊娠糖尿病に関するセミナーに参加した。基本的な治療は食事療法による血糖値のコントロールだが、日本は食事内容をカロリーベースで管理するのに対し、オーストラリアは炭水化物の摂取量を制限する方法をとっているところが興味深い。

具体的には、1日の食事を朝昼夕3食と軽食3回の計6回に分け、メーンである朝昼夕の食事では炭水化物の摂取量を30~45グラムに制限する。換算表があるので計算は容易だが、薄めの食パン1枚でも約15グラムの炭水化物を含むため、注意しないとすぐに基準値をオーバーしてしまう。

一方で、タンパク質と脂質の摂取量については特に何の指導も受けない。セミナーでは、妊娠糖尿病と診断されたというオージー女性に会ったが、好物のサーロインステーキは週3回のペースで食べ続けているとか。こちらとしてはカロリーが気になるが、そのあたりは「No Worries」精神なのかもしれない。(芽依)

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